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2021-05

二階「五輪中止」発言で決めた「まん防」

 まさか大阪府知事に付き合おうとしたわけではないでしょう。
「アメリカから帰って他の地域を考える」
 菅義偉首相は昨日の朝まで官邸でそう話していたそうです。むろん他の地域とは、まん延防止等重点措置の対象地域のこと。東京に続き、千葉や神奈川、埼玉の関東3県や愛知などが申請を表明しましたが、政界の事情通によれば、菅さん自身はまん防を決めかね、決断を日米首脳会談のあとに先延ばししようとしていたそうです。
 で、そこへ飛び出したのが、二階俊博自民党幹事長の「できないなら五輪スパッと中止」発言。大慌てしたのが当の菅首相で、官邸の事務方に命じ、米国へ出発するまでにまん防対象地域の拡大の段取りを決めたそうです。
 二階さんが菅さんの対応を見て業を煮やしたのかどうか。なかなか本心を明かさない人なのでそこは定かではありません。二階さんは衆院の解散を遅らせたがっているし、二人のあいだにすきま風が吹いているのはたしかでしょう。
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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)、「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)など。最新刊は「ならずもの井上雅博伝 ヤフーを作った男」(講談社)。2021年「鬼才 伝説の編集人齋藤十一」刊行予定

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