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2021-05

文藝春秋「菅義偉ファミリー研究」

 今月号の文藝春秋およびdigital版で菅首相の親族について書きました。

 典型的なサンズイだな――。国会の模様を間近にした政府の高級官僚は、思わずそう吐き捨てたという。サンズイとは政官界の汚職事件の「汚」をもじった捜査当局の隠語である。その総務官僚や放送事業会社「東北新社」の国会答弁をテレビで見たという民放の経営者は、次のような感想を漏らした。
「放送法に基づく二〇%の外資規制問題を巡るあの答弁には驚きました。外資規制といっても、一般の人にはピンとこないかもしれません。しかし、放送人にとっては外国資本に局の経営を握られる免許条件の話、一発で免許を取り消されかねません。東北新社がそこに『違反していました』と総務省側に申し出たのは大変な事態で、口頭でどうこう説明できる話ではない。だから対応した新任の総務課長が『覚えていません』と答弁したけど、ある意味、それは本当かもしれない」
仮に東北新社が外資規制に関する説明文書を提出していないとする。それは総務省が問題にしない前提で話をつけていたから敢えて、記録にも記録にも残らない形をとった可能性があるという。(以下略)
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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)、「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)など。最新刊は「ならずもの井上雅博伝 ヤフーを作った男」(講談社)。2021年「鬼才 伝説の編集人齋藤十一」刊行予定

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