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2021-04

旅館業界からも悲鳴の「愚策」GoTo

 ついに旅館業界から「もういい加減にやめてほしい」という声が上がり始めているそうです。GoToキャンペーンについては、一定の経済効果はあるなどという有識者もいますが、この程度の経済効果なら、GoToでなくともほかにあるでしょう。GoToの問題点は、この大変なときに余裕のある人を支援していること。大企業や富裕層が儲かればやがて庶民にも恩恵が落ちてくる、というトリクルダウンの発想でしかありません。それでも、ピンチの旅館や飲食店が大歓迎というならまだしも、いまやストップしてほしいと悲鳴を上げているのです。
 つまるところ、日本のコロナ対策は経済格差を広げているだけ。その象徴がGoToであり、日本は経済全体がさほど落ち込んでいないので5000万人も旅行に繰り出している。ですが、政府はその裏で本当に困っていて旅行どころではない低所得者層や医療関係者に対する想像力が貧困で、ほとんど何も考えていない。それはマスコミも有識者も似たようなもので、裕福なのでGoToを利用して、呑気なもの。だから一定の経済効果があるなんて馬鹿な発言をしているのでしょうけど。
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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)、「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)など。最新刊は「ならずもの井上雅博伝 ヤフーを作った男」(講談社)。2021年「鬼才 伝説の編集人齋藤十一」刊行予定

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