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2024-03

新潮45「休刊」の考察

 昨日、新潮45の休刊が発表になり、各メディアがとりあげています。あまりに稚拙な記事はともあれ、佐藤隆信社長のコメントを含め批判が集中しています。「誰のどの部分の記事が問題なのか、具体的な指摘がない」「筆者を守るべき出版社が切り捨てるような発言をしていいのか」「休刊するにしても次号で説明してからではないのか」といったところでしょうか。
 どれも的を射ているといわざるを得ません。半面、個人的な感想としては、あの時点で社長自らがコメントをしたのは一定の評価をしていいのではないかと思います。このところの45の記事は目を覆うばかりではありましたが、では社長が編集方針に関与できたかどうか。出版物の最終的な責任はむろん社長にありますので、こうなる前に指摘すべき話ではあったでしょう。ただ、編集権と発行権は編集長と担当役員が担っています。新潮45は編集長が発行人を兼務していますが、担当役員もおり、彼らに自由裁量権をもたせないといけない。
 したがって、つまるところ社長の責任は人事の問題という話になるのでしょうが、なぜこうなったか、という点も含めてきちんと整理して説明していただきたい、と願います。
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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)、「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)、「ならずもの井上雅博伝 ヤフーを作った男」(講談社)、「鬼才 伝説の編集人齋藤十一」など。最新刊「バブルの王様森下安道 日本を操った地下金融」(小学館)、「国商 最後のフィクサー葛西敬之」(講談社)

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