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2020-04

安倍官邸VS検察「定年延長」の内幕

 本日発売の文藝春秋5月号に、黒川弘務東京高検検事長の定年延長問題を書きました。

 宮内庁のホームページを開くと、「認証官任命式」という表示がある。こう説明している。
〈任免につき天皇の認証を必要とする国務大臣その他の官吏(認証官といいます)の任命式です。任官者は内閣総理大臣から辞令書を受け、その際、天皇陛下からお言葉がある〉
霞が関の高級官僚である事務次官といえど、ほとんどが認証官ではない。一方、検察庁トップの最高検察庁の検事総長と次長検事、そして八つの高等検察庁の各検事長がそれにあたる。特別に位置づけているポストだ。
 宮内庁は検事総長や検事長の認証式のため、あらかじめ天皇のスケジュールを確保しておかなければならない。天皇拝謁の前に内閣の閣議決定があり、検察庁はそれまで最短でも三週間前に本人へ内示し、周囲が任官準備を始める。それが通例だった。
 だが、今度は様子が違った。東京高検検事長の黒川弘務は二月八日の六十三歳の誕生日を持って検察官の定年を迎える。新たな検事長の交代に備え、年の初めにはその内示があるはずだった。だが、松の内が明ける一月七日の初閣議前になっても、内示がない。動きがまったくなかったのである。(以下略)

 いわく因縁深い経緯――。
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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)、「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)など。最新刊は「ならずもの井上雅博伝 ヤフーを作った男」(講談社)。2021年「鬼才 伝説の編集人齋藤十一」刊行予定

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