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2020-04

羹に懲りて「緊急事態宣言」に躊躇する政府

 習近平の訪日や東京五輪の延長を決めたのですぐにでも発表すると思っていたら、なぜかいまだに出ません。安倍首相は2月、独断で全国一斉休校を決めたくせに、緊急事態宣言については専門家の意見を聞きながらとか、自治体の意見を尊重するみたいなことしか言いません。今こそ、政治家としてのリーダーシップを発揮するときなのに。
 緊急事態宣言を出さない理由は、とどのつまり、責任をとるのが怖くなったからではないでしょうか。小池都知事も似たり寄ったりで、要は政治家の資質の問題でしょう。
 五輪の選手村をコロナの隔離病床にすればいいという意見も出ています。しかし、施設を強制収容して使用するためには緊急事態宣言が必要なのではないでしょうか。すでに都内のベッドは満床なのでなんとかしなければいけないし、指定感染症の解除もしなければならないし、やることは山積みなのに、暢気すぎます。
 ちなみに、京産大の卒業旅行による集団感染が非難されていますけど、これも、彼らの出発時にフランスやスペインを危険レベル1にすら指定しなかったせい。五輪があるから騒ぎたくなかったのでしょう。そのレベルの話。
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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)、「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)など。最新刊は「ならずもの井上雅博伝 ヤフーを作った男」(講談社)。2021年「鬼才 伝説の編集人齋藤十一」刊行予定

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