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2019-11

なりものヤフー・井上雅博伝㉖「究極の道楽」

 本日発売の週刊現代連載中の「なりもの」もはや26回目。今回から井上さんの命を奪ったクラッシックカーの世界に入ります。

 世界中のゴルフファンが憧れる米カリフォルニア州のペブルビーチ・ゴルフリンクスは、折しも開業一〇〇年を迎えていた。節目の二〇一九年六月に開催された全米オープンゴルフは、新鋭のゲーリー・ウッドランドが最終ホールで優勝パットを決め、幕を閉じた。
その一八番ホールに現代の富豪たちが集結したのは、全米オープンの二カ月後の八月一八日である。彼らの目当てはゴルフではない。「二〇一九ペブルビーチ・デリガンス」だ。太平洋に面して弧を描く一八番のフェアウェイに、三〇〇台の名車がところ狭しと並んでいる。そのクラッシックカーコンテストは、壮観という以外に言葉が見当たらなかった。
 ペブルビーチについてはバブル最盛期の一九九〇年、日本のパチンコ業者熊取谷稔が八億四〇〇〇万ドルで買収して話題になったこともある。しかし、優に千人を超える一九年のコンテストには、日本人はおろか、アジア系の入場客もあまり見かけなかった。
(以下略)

 恐ろしく贅沢な趣味。
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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)、「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)など。最新刊は「ならずもの井上雅博伝 ヤフーを作った男」(講談社)。2021年「鬼才 伝説の編集人齋藤十一」刊行予定

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