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2018-05

官邸官僚②「今井秘書官」の言い分

 続いて今井尚哉秘書官ご本人のインタビュー編、冒頭です。

「私から文藝春秋に〝出頭〟するとは思いもよりませんでした。でもどうせ批判されるなら正当に批判されたいと思って」
 四月下旬、こう皮肉を言いながらやってきたのは、この五年四カ月、メディアのインタビューには一切応じたことのない、今井首相秘書官、その人だった。
 私はこの日の午後、今井氏にこれまでの取材成果を踏まえて事実関係を問ういくつかの詳しい質問を官邸にFAXで送っていた。すると夕刻、今井氏から担当編集者に「これはしっかり説明にうかがいたい」と電話があり、急遽、インタビューする運びとなった。前々ページまでに綴った、数々の疑惑について話を聞いた。
――森友学園に関する文書改ざんをめぐり、佐川宣寿氏が国税庁長官を辞任しました。なぜ、改ざんは行なわれたのでしょうか。(以下略)

 インタビューしたのは4月23日夜。いま振り返れば、すでにこのとき官邸は柳瀬元秘書官の国会喚問のシナリオを描いていたのだと思います。今井さんのおっしゃている部分と「国会の閉会中審査前の昨年7月に今井氏に加計学園との面談を報告した」とする柳瀬答弁が符合します。今井さんの振り付けに従った柳瀬答弁ということなのでしょう。
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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)、「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)など。最新刊は「ならずもの井上雅博伝 ヤフーを作った男」(講談社)。2021年「鬼才 伝説の編集人齋藤十一」刊行予定

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