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2016-07

高倉健が愛した女と男第3回「エイズ騒動秘話」

 本日発売のフライデー「高倉健が愛した女と男」の3回目は、87年のエイズ騒動の秘話を書きました。

 映画の仕事を終えると、一人ふらりと海外に出かけると評判の高倉健は、85年の「夜叉」(東宝)のあとも、しばらく所在不明だった。エイズ騒動は、そんな雲隠れが導火線となった。もとをただせば、当人がHIV研究で知られるパリのパスツール研究所を訪れたときの目撃談が発端だ。そこから怪しげな情報が流れ始めた。
「高倉健がパリで死亡した」――。
1987年4月15日夕刻のことだ。インターネットも普及していないのに、パリの目撃情報は瞬く間に拡散し、高倉健のエイズ死亡説が世界中に広まった。やがて一般人からマスコミ各社に問い合わせ電話が殺到した。
「死んだのはパリじゃなく、アメリカだ」
 HIVが社会問題化する折、芸能マスコミはむろん新聞、通信社の記者たちまで錯綜する怪情報の裏どりに走った。
むろん結果は空騒ぎに終わる。「南極物語」でコンビを組んだ監督の蔵原惟繕が、本人に電話連絡をとると、ラスベガスでおこなわれたWBCミドル級タイトルマッチを観戦したまま米国に滞在していたらしい、という結論に落ち着いた。
ひと月後の5月21日、パリ・ダカールレースを描いた映画「砂の冒険者たち」(東宝)の制作発表で高倉健は、珍しく300人の芸能記者に気色ばんだ。
「女の噂とかであれば笑って済まされるが、故郷には母親もいるんです」
 だがこのエイズ死亡騒動には、いまだ語り尽くされていない秘話がある。
「ロック・ハドソンが死んだニューヨークの病院で、健さんが亡くなったらしいのよ。ヤッさんは迎えに行かないの?」
騒ぎの渦中、そう電話をかけてきたのが吉永小百合だ。

 続きもどうぞ。
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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)、「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)など。最新刊は「ならずもの井上雅博伝 ヤフーを作った男」(講談社)。2021年「鬼才 伝説の編集人齋藤十一」刊行予定

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