報道されない南シナ海の微妙なパワーバランス
といっても、南沙諸島のうち中国が支配しているのはおよそ20ある主要な島と岩礁の中でこれだけ。しかもいずれも島ではなく満潮になると水面下に沈むような岩礁に過ぎません。残る15の島や岩礁はフィリピンをはじめ、ベトナム、マレーシア、台湾、ブルネイが各自で支配しています。で、南沙諸島に関しては、2002年のASEAN憲章の「南シナ海行動宣言」に中国も加わり、これ以上、他の支配地に手を出さないと合意している。にもかかわらず、中国が最近になってちょっかいを出しているわけですが、報道にあるように周辺国も一方的にやられっぱなしではなく、けっこう踏ん張っているらしいです。