新政官業トライアングル「大阪カジノ構想の行方」
初期投資5000億円を掲げ、官邸とのパイプ作りに奔走する大阪市長橋下徹、府知事松井一郎の日本維新の会コンビ。憲法改正や集団的自衛権問題で安倍晋三首相と波長がピッタリ合うだけに有利に思える。が、実は海外のカジノ運営業者から見れば、やはり東京、沖縄に続く3番手に過ぎないという。
「米国ラスベガスの大手業者は、関西のカジノをやる場合、京都ならすぐ進出したい、と言っていますが、大阪は首を捻っています。さすがに京都は無理でしょうけど、大阪もいま一つ」(事情通)
賭博の運営会社について、超党派のカジノ議連は、海外の大手業者と日本のゲーム業者の合弁が前提だとしている。維新の橋下らは日本のパチスロメーカー「セガサミー」や「コナミ」と協議中だという。もっともそのセガサミーCEOで会長兼社長の里見治は、大阪にはあまり乗り気でないというのが業界の見方だ。維新の会が組む相手の本命は、もともと発祥が大阪のコナミだという。
「セガサミーはすでに東京・お台場でフジテレビグループと計画を進めている。その上、2012年4月に買収した宮崎のフェニックスシーガイヤリゾートにもカジノをもってきたい。大阪どころではありません」(同前・事情通)
セガサミーの里見といえば、昨年9月16日に開かれた娘の有紀恵と経産省のキャリア官僚鈴木隼人の結婚披露宴が評判になった。新婦側の主賓として招かれたのが、カジノ議連の最高顧問で首相の安倍。新郎側がみんなの党代表の渡辺喜美だった。官房長官の菅義偉や経産大臣の茂木敏允、さらには森嘉郎や小泉純一郎といった首相経験者まで披露宴に顔をそろえたのはご存じの通りだ。
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