社員に原発賠償返還請求「東電」の現場感覚
フクイチで働いてきた東電の社員たちも組織の一員であり、まったく責任がないとは言いません。が、それは原発周辺で事業をしてきた人たちと似たようなものでしょう。フクイチのある双葉郡の住民のほとんどが何らかの形で原発の恩恵に与って来たともいえます。
発覚した東電の返還請求は、だから賠償の対象から外れるという発想。さらに返還請求をされたくなければ会社に残れという脅しともとれます。地元社員たちの多くは地元で肩身の狭い思いをしながら、原発の事故処理に追われています。そんな苦労などに思いがいたらないから、こんな出鱈目な発想になるというほかありません。