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2013-06

橋下徹「舌禍事件」とメディアの責任

 今月号の中央公論「森功の社会事件簿」は、一連の橋下徹さんの舌禍事件について書きました。

 芭蕉流に一句捻れば、物言えば唇寒し初夏の嵐、といった風情だろうか。「慰安婦制度は必要なのは誰だってわかる」に続いて、沖縄の米軍司令官に言った「もっと風俗を活用してほしい」発言。五月十三日のぶら下がり会見からこの間、大阪市の橋下徹市長の舌下事件は、いつになったら収束するのだろうか、と静観してきたが、事態は収まるどころか、ますますヒートアップしていった。知事就任以来、橋下徹を定点観測してきた取材者の一人として、一筆、愚見を申しあげる。
 今度の抜き差しならぬ事態は、まさしく自業自得というほかない。他党やマスメディアから自らの発言を突っ込まれるたび、橋下本人が問題をすり替え、無茶な反論を繰り返してきた。そして、それは日頃の当人の言動を観察していたら、予見できる事態でもある。(中略)

 が、それでも一連の発言そのものは撤回しない。それどころか、騒動の原因はマスメディアの「大誤報」だと責任転嫁する始末だ。理屈と飯粒はどこにでも付く、という。橋下理論はへ理屈にもならないレベルなのでこれ以上は触れないが、かくして日本で屈指の大きな自治体の首長であり、野党第一党をうかがう政党の代表として、世界に大恥をさらしたのである。
 フェミニストでなくとも腹が立つ。で、問題はなぜこんな騒ぎになったのか、である。子供のように何でも反論しなければ気が済まない本人の資質はさておき、周囲に目をやると、やはりメディアの責任を問いたい。政治家のアイドル化、昨今はなかんずくお笑い芸人化している現象は、メディアの扱いが元凶だ。

 てな感じです。続きもどうぞ。
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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)、「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)など。最新刊は「ならずもの井上雅博伝 ヤフーを作った男」(講談社)。2021年「鬼才 伝説の編集人齋藤十一」刊行予定

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