泥仕合はまだ続く「徳洲会」の内紛劇
東京地検特捜部が元気なら見逃さない疑惑――。そう指摘する事情通たちも少なくない。先頃、国土交通政務官の座を追われた徳田毅代議士の女性スキャンダルの裏で、きな臭い出来事が起きている。
永田町で徳田といえば、辞任した国土交通政務官より、むしろ日本最大の医療法人「徳洲会」を率いて政界に乗り込んだ父親の徳田虎雄のほうが有名だろう。10年ほど前、身体中の筋肉の機能が失われる筋委縮性側策硬化症という難病にかかり、目下、療養中だ。
徳洲会の理事長として絶大な権力を振るってきたその徳田の病気療養は、ファミリーの内紛を呼んだ。徳洲会では、徳田家の2男5女の兄弟姉妹や夫人が病院経営に携わってきた一方、昔ながらの虎雄の側近もいるが、虎雄が病床に就いて以降、病院経営の実権を握ったのが、事務総長の能宗克行だったとされる。
我が物顔で振る舞う側近に対し、夫人や息子たちは面白くないに違いない。ひそかに事務総長の身辺調査をはじめ、不明朗な資金の出入りを追及していったという。そうして昨年9月、とつぜん事務総長を解雇。さらに1月21日付で「聴聞通知書」なる質問書を能宗宛てに送りつけた。この時期、能宗と親しく、大手出版社から徳洲会入りしたもう一人の虎雄の懐刀も、同会を去った。
だが、クビになった事務総長側も黙って引き下がらない。文字通り返す刀で、徳田家の攻撃を始めた。結果、発覚したのが毅の女性スキャンダルだったという次第である。
徳田虎雄さんの懇意の政治家としては、KやIが有名ですが、スキャンダル合戦でいろい飛び出す可能性もあります。