週刊現代短期連載「ヤミ金融裏事情」スタート
高級中華料理のコースの最後に出てきたマンゴープリンをスプーンで口に運びながら、その男は笑った。
「世の中、どうしようもない人はいるもんです。どこから見ても上品で綺麗な主婦が、実は借金まみれで身動きとれない。そんな彼女たちが、本当に金を返せなくなったとき、われわれが第二の人生を用意していあげるんです。吉原……。それが彼女たちの次のステップです」
男は四十に手が届いたばかりだという。ダークスーツに白いワイシャツを着ている。若い頃から格闘技で鍛えてきたというその身体は、シャツの上からでも、見るからに筋肉質なのがわかる。豊島区池袋周辺で10年以上も高利貸しをしてきたというヤミ金業者大杉昭正(仮名)だ。
こんな世界があるのか、と取材は驚きの連続でした。ぜひご一読を。