月刊創で「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか」紹介
双葉病院の場合、3月13日の午後9時から14日にかけて、重症患者だった4人が亡くなっています。でもあとの46人の患者さんたちは、ひょっとすると亡くならなくてすんだかもしれない。この点は、もっとクローズアップされていいと思っています。
救出がなぜ遅れたか、院長自身も気にかけているのは、このままでは遺族に対して説明がつかないという思いがあると思います。バスを含む搬送車両が出動し、第1陣避難組軽症患者209人を、続く第2陣で重症患者の34人を救出した後、救出活動がぱったり途絶えてしまったわけですからね。
福島第一原発3号機の水素爆発が、第2陣の救出直後ですから、途絶えた原因は原発事故にあったと考えざるを得ません。水素爆発が起きてから翌朝まで、救出が来なかった。患者さんが残されているのを自衛隊は知っていたはずですから、事実上知っていて放置したと言わざるをえない。その間も警察無線はずっとつながっていたし、県の災害対策本部とは連絡がついているわけです。以下略
といった感じです。このあいだ、森まさこ参議院議員の国会質問で明らかになったオフサイトセンターに貼られていた自衛隊員のメッセージによれば、官邸が15日と発表したオフサイトセンターの撤退が実は14日午後の早い段階だった……。なぜこういう誤魔化しがもっとクローズアップされないのでしょうか。