投資失敗で「正念場」ソフトバンク「孫正義」
しかし、だからといって今度の苦境を凌げるか、といえば、そう簡単ではないでしょう。なぜなら、頼りのヤフーが苦戦し、さらにアリババも中国経済の失墜で先行きが怪しくなっています。なにより孫さん自身の年齢や後継者問題もあり、これまでのように乗り切れるかどうか。側近の井上さんもいません。
前澤社長「ZOZO離れ」も想定通り?
その後のZOZOスーツのあり様はご承知の通り。それから宇宙旅行や1億円のお年玉作戦を展開して話題を振りまいてきましたけど、いよいよZOZO離れが始まったとなれば、事態はかなり深刻ではないでしょうか。
インタビューで前澤さんは剛力さんとの結婚についてもきっぱり否定していた反面、ハワイでのゴルフなどの目撃情報も寄せられていました。この先、お二人の交際の行方も気になるところです。
ソフトバンク上場「借金経営」の行方
こう聞くと、ものすごい企業のように見えますが、その実、借金もすごい。今年9月末時点の連結有利子負債は18兆円近く、18年3月期の年間利払いは5100億円。謝金は年々増える一方で、なかなか返済する目途が立ちません。
こうなると走り続ける以外にないのですが、問題は孫さんがいなくなったとき。これから難しい局面が訪れるのでは。
神戸製鋼データ改ざんの元凶
ところが、その品質にケチがついたわけで、さらに本業の鉄鋼までデータ改ざんしていたことが発覚。この先、当初の倍以上の取引先500社から損害賠償請求をされる危険性が高まっています。
神鋼は昨年、子会社でJIS規格違反が発覚し、改善策をとったばかり。その矢先の出来事だけにショックが大きいのでしょうが、もう10年以上も品質改ざんを隠ぺいしてきたとか。素材メーカーなので、企業間取引が多く、納期を気にするあまり、互いにチェックが甘い。さらに独立させた品質保証部門もサラリーマン化して前任者の責任を問わないため、このような不正が続いてきたのでしょう。東芝ともよく似ています。