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2021-04

菅総理答弁の支離滅裂でもなぜか緩い野党追及

 長男による総務省幹部接待が明るみになった3日夜の記者会見では、「(息子には)確認連絡していない」と言った菅首相。昨4日の予算委員会では、立憲の黒岩議員から「文春の記事にあるのは総理のご子息か」と尋ねられると、「わかりません」と言うではないですか。さらに、就職先の映像配信会社「東北新社」について「総理は総務大臣まで務めていたのだからご存じですよね」と聞かれても「知りません」という。
 それでいで質問の後半、東北新社との付き合いを尋ねられると、今度は「東北新社の社長は同じ秋田出身なのでご支援いただいてきた」と真逆の返答をする始末です。挙句、「(息子には)電話で話し、(調査に対し)きちんと説明するよう指示した」とまさしく支離滅裂。わずか数十分のあいだにこんなにコロコロ話が変わるのは、どういうことでしょうか。そんなに記憶力がないのでしょうか。
 ところが、それでもなぜか野党の追及は甘い。今日の予算委員会で立憲民主の森山代議士が「東北新社のことを知らないと言ったのは、総理ではなく一般に知られていないということですよね」と助け船まで出したのにはビックリ仰天しました。
 驚いたことに与党内から、「官邸が野党と談合し、話がついているのでは」なんて噂まで囁かれています。
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あっぱれ!週刊文春「菅長男スクープ」

 本日発売の週刊文春が菅首相の長男に関する接待問題をすっぱ抜きました。総務大臣秘書官まで務めた息子が総務省と関係の深い東北新社に入社し、幹部官僚たちを接待漬けにするという構図。実弟のJRとの関係ともよく似ていますが、菅さんの政治姿勢が顕著に現れている気がします。
 週刊文春では、菅ファミリーの既得権益のように書いていますが、有体にいえば利権。そこにはもっと根深い政治と業者との癒着体質が潜んでいるように感じます。あっぱれ文春、いい記事でした。例によってテレビなどはほとんどスルーしていますが、まずは野党がこの先どう追及するか、期待しています。

菅首相「緊急事態宣言」驚きのひと言

 本人は言い間違えたと弁明するのでしょうけれど、このひと言が菅首相の姿を物語っているのではないでしょうか。記者団との質疑応答に入る前の締めの言葉です。
曰く「(以上)私からの挨拶とさせていただきます」。
 有事の緊急事態を発出する際の重大な政策説明が挨拶とは……。結婚式のスピーチや選挙演説と勘違いしているとまではいいませんけど、少なくともコロナウイルスを封じ込めようとする思い入れがないからこんな言葉が出てくるのでしょう。結局、大阪、京都、兵庫の3府県も緊急自治宣言の要請をすることになりそうで、そんなことぐらい誰でも予想できたでしょうに、なぜこんなにバカなのでしょうか。

国民を甘く見たツケ「安倍前首相」政治生命の危機

 ご自身は今になってやり過ぎたと後悔しているかもしれません。
 つい12日前の17日、安倍さんは都内のステーキハウスで今井尚哉現内閣参与や長谷川榮一前首相補佐官たちかつての側近たちとともに夕餉を楽しんだそうです。今は首相動静にも出ないのでけっこうリラックスしてワインを飲んでサーロインを200グラムもぺろりと平らげたといいますから、体調は万全のご様子。今井さんなどは内閣に残っている後輩の新原さんについて「新原はよくやっていますよ」とこれまた上機嫌だったとか。
 安倍さん、もともとさほど深刻な病状ではなく、首相辞任も国民は一杯食わされた感があります。菅政権の組閣にも口を出し、すでに再々登板の準備を始めているとも囁かれる始末で、そこへ飛び出したのが、桜を見る会における特捜部の捜査です。むろん安倍さんご自身も動きは察知していたようですが、まさか領収書や明細書の存在が明るみになるとは思ってもみなかったようで、今になって大慌てしているらしい。
 今度の捜査については菅政権の仕掛け説まで取り沙汰されています。が、菅政権がそこまでできる能力や可能性は低いのではないでしょうか。つまるところ林検事総長がやる気を出し、さらに秘書の摘発という落としどころもあるという話。
 ただし、これで再登板はおろか国会議員としての影響力、政治生命を絶たれるかもしれません。すべては国民をバカにした自業自得というほかありませんが。

政治家の「最後は自己責任」の無責任

 国会議員がそうなのだから、大阪府や埼玉県、千葉県知事が右へ倣えするのは無理ないかもしれませんが、GoToキャンペーンで「旅行や飲食を楽しんでください」と奨励しながら、「でも感染予防は徹底してください」という。そして、「最後は自己責任ですから」などと放言。政治家が国民に責任を転嫁するとは、どういう了見でしょうか。
 そもそもGoToキャンペーンという政策そのものが、旅行できるような余裕のある人にお小遣いをあげるという仕組み。政策議論が何もないまま、医者も有識者も反対できない。
 あまりに矛盾が大きすぎるので、あとあと皆さん責任をとるのが嫌なのでしょうけど、いくらなんでも「自己責任」、それを言っちゃお終いでしょう。政治家として責任をとる仕事を放棄するなら、もうやめるしかないよ、というほかありません。

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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)、「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)など。最新刊は「ならずもの井上雅博伝 ヤフーを作った男」(講談社)。2021年「鬼才 伝説の編集人齋藤十一」刊行予定

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