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2021-04

文藝春秋digital新・現代官僚論「山田真貴子」

 本日アップした文藝春秋digital「新・現代官僚論」22回目は内閣広報官の山田真貴子さんです。

東北新社の総務官僚接待におけるキーパーソンである山田真貴子は、2013年11月から15年7月まで第二次安倍政権で広報担当の事務秘書官を務めた。1年半あまりという中途半端な任期で官邸を去ったのは、安倍首相の分身と呼ばれた首席秘書官の今井尚哉との確執が理由だとされた。ある内閣官房関係者が官邸の内実を解説してくれた。
「山田真貴子自身、広報担当者としてけっこう仕事がいい加減でした。だから彼女の上司にあたる今井が腹を立てるのも無理なかったかもしれません。もともと今井は部下に高圧的に命令するタイプだし、第一次安倍政権では自分自身が広報担当秘書官として総理の会見やスピーチなどを任されてきたので、彼女を見てイライラしたのでしょう。かなりきつくあたっていました。秘書官が机を並べる大部屋であからさまに山田を怒鳴る。今井は立て板に水のようにまくし立てるので、彼女はとてもじゃないけど言い返せませんでした。今井に叱られ、よく泣きじゃくっていました。しまいに山田は仕事をとりあげられ、他の秘書官と会話するでもなく、ただ秘書官室でボーッとしていました」(以下略)
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泥のカネ「北朝鮮利権」

 今週の泥のカネははや19回目と20回目、小泉訪朝で日朝国交回復の機運の高まったゼネコンの北朝鮮利権について書きました。


特捜部の異質な北朝鮮捜査
「カジノは、平壌ホテルから車で10分くらい走ったところにありました。夜やから、暗うてね。まわりがどうなっとるんか、ようわからへんかった。車で連れていかれたのやけど、なんや寂しい感じのところに、大きな建物がポツンと建っている。外から見たら、何の変哲もないオフィスビルみたいでした」

 そう記憶をたどったのは、水谷建設と取引のある北陸の下請け業者だ。水谷功とともに北朝鮮を訪問したことがあるという。

「そうして、ビルのなかに入ると、1階はがらんどうになっとる。カジノは、ビルの地下1階にありました。案内されると、そこにはバカラやルーレット、ブラックジャックの台があった。部屋は大して広くはない。けど、まぶしいほどきれいな別世界でした。帰国してその話をすると、北朝鮮にカジノなんかあるかいな、と笑われたけど、決して夢なんかやありません」

 2006年の脱税事件捜査の渦中、水谷建設と北朝鮮とのかかわりが話題になった時期がある。(以下略)

文藝春秋「菅義偉ファミリー研究」

 今月号の文藝春秋およびdigital版で菅首相の親族について書きました。

 典型的なサンズイだな――。国会の模様を間近にした政府の高級官僚は、思わずそう吐き捨てたという。サンズイとは政官界の汚職事件の「汚」をもじった捜査当局の隠語である。その総務官僚や放送事業会社「東北新社」の国会答弁をテレビで見たという民放の経営者は、次のような感想を漏らした。
「放送法に基づく二〇%の外資規制問題を巡るあの答弁には驚きました。外資規制といっても、一般の人にはピンとこないかもしれません。しかし、放送人にとっては外国資本に局の経営を握られる免許条件の話、一発で免許を取り消されかねません。東北新社がそこに『違反していました』と総務省側に申し出たのは大変な事態で、口頭でどうこう説明できる話ではない。だから対応した新任の総務課長が『覚えていません』と答弁したけど、ある意味、それは本当かもしれない」
仮に東北新社が外資規制に関する説明文書を提出していないとする。それは総務省が問題にしない前提で話をつけていたから敢えて、記録にも記録にも残らない形をとった可能性があるという。(以下略)

泥のカネ「カジノを使った裏金づくり」

 本日、文藝春秋オンラインで「泥のカネ」連載の17回目と18回目がアップされます。17回目の冒頭――。

大名旅行のようなカジノ通い
 裏金づくりのカモフラージュのためか、それとも純粋に博打好きなのかわからないが、水谷功は、ゼネコンの談合担当者とともにしばしば海外のカジノ賭博場へ繰り出した。カジノツアー参加者の一人が、振り返る。

「ゼネコンの談合担当者たちが海外のカジノツアーに行くときは、まるで大名旅行みたいだったわ。とくに大林組で名古屋の地下鉄工事を取り仕切っていた中京地域の業務屋のドン、柴田政宏さんは無類のカジノ好きで知られていてね。準大手から中堅、下請けまで談合担当者を引き連れ、しょっちゅう韓国に行っていました。通常レートの何倍も高いバカラのテーブルの真ん中にでんと腰かけチップを置く。他の業務屋たちは柴田さんの勝ち負けを眺めながら、その後ろに立ったまま控えていました。まるでボディーガードのように」

橋本聖子五輪組織委員会会長とぐるなびの濃密な関係

 昨日発売の週刊ポストに橋本聖子五輪組織委会長とぐるなび滝久雄会長夫妻との関係を書きました。以下、一部抜粋します。

五輪担当大臣だった彼女は、この日後の12月17日夜、6人の高級すし会食が問題になったが、滝の文化功労者を祝う会の参加者は実に130人にのぼる。会費は1万円と寿司会食の半値の費用だが、参加人数は圧倒的にこちらの方が多い。
五輪担当大臣がなぜ、コロナ禍のタイミングでこんな大掛かりなパーティに馳せ参じたのか。菅首相との長い交友で知られるぐるなびの滝久雄は、橋本聖子とも持ちつ持たれつの濃密な関係にある。

「森(喜朗)さんは意気消沈するどころか、ますますお盛んに見えます。(東京五輪)組織委員会の会長を退いたすぐ後に六本木に個人事務を構え、そこに関係者が日参している。あの橋本聖子の姿もありましたから、おそらく五輪の指示を仰いでいるのでしょうね」
 森の知人がそう打ち明けてくれた。

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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)、「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)など。最新刊は「ならずもの井上雅博伝 ヤフーを作った男」(講談社)。2021年「鬼才 伝説の編集人齋藤十一」刊行予定

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