アルジェリア進出企業の先駆けはODAビジネス
実は近年日本の政府や企業は、アルジェリアをはじめとするアフリカ諸国と密接に結びついてきた。元はといえば、政府開発援助(ODA)の相手国としてゼネコン各社が、インフラ整備に進出。日本の税金が道路や港湾の工事に使われ、それを受注した日本の建設業者に利益が転がり込んでくるODAビジネスが、現地取引の始まりだ。
と同時に、当地ではブルドーザーやダンプカーの需要が高まる。その結果、アルジェリアなどは日本製の中古重機の輸出国として、世界屈指の貿易相手になっていった。
たとえば小沢一郎の裏献金問題で話題になった重機土木専門の水谷建設なども、アルジェリア進出企業の一つだ。水谷建設は日本国内で用済みになったダンプやブルドーザーを中東のドバイ市場でアルジェリア向けに売り出し、早くから現地に社員を派遣してきた。ゼネコンにとってアルジェリアは、大切な取引先だったのである。
水谷功さんは以前脱税で逮捕される直前もアルジェリアからフランスに渡っていました。