週刊現代「ジャナ眼」参院選後のJAL
すべては参院選後に決まる――。このところ、関係者の間で決まり文句のようにそう語られてきた。それが、JALの会社更生手続きの行方である。
周知のように、法的整理に踏み切ったJALは、6月に予定されていた更生計画の提出期限を8月に先送した。目下、管財人である企業再生支援機構の下、JALビル25階のレセプションホールで取引銀行団と協議を繰り返しながら、更生計画の練り直しに追われている。
まさにその協議が佳境に入った6月末、新たな1000億円規模の債務超過の増額が発覚。増えた債務超過のうち半分について、銀行団へ融資債権の放棄を要請しているらしい。
この時点で、銀行団がJALに求めてきた経営資料すら届いていない。経営計画の立案に欠かせない損益計算(PL)、貸借対象(BS)、キャッシュフロー(CF)の財務3表のうち、提出されたのはPLだけ。6月28日に提示すると約束していた残るBSとCFはまだだ。
ただでさえ銀行団はJALの甘い計画にウンザリしている。
といった書き出しです。JALはますます目が離せなくなってきそうです。