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2021-04

菅首相「訪米目的」は五輪とワクチン

「実はバイデン大統領は東京五輪に懐疑的なんです。そこを何とかしようというのが一つ」
 ある政府関係者は菅義偉首相の4月の訪米目的について、そう説明してくれました。すでにワクチンが行きわたりつつある米国だが、コロナの収束はおぼつきません。それはワクチンが効いていないことを意味するのではないでしょうか。いずれにせよ、このままでは五輪が開けないとバイデンは考えているようで、先の政府関係者はこうも言いました。
「米国では4月19日までに人口の9割がたワクチンが行き渡る計算しているそうです。つまり、そのあとはワクチンが余ってくる。菅総理はその余ったワクチンを日本に回してもらうよう、頼みに行く。それがもう一つの目的でしょう」
 となると、これまで河野太郎担当大臣をはじめ政府が公表してきたワクチンの調達、接種のスケジュールはいったい何だったのか、という話になりはしないでしょうか。なんともはや……。
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商魂で医療を建て直すという大木提言の怪しさ

 菅首相が慈恵医大の大木教授と会って、コロナで崩壊の危機に瀕している医療体制の立て直し策を授けられたことがニュースになりました。煎じ詰めれば、大木教授のいわんとするところは、「しょせん民間病院は儲かればいいのだから、税金でニンジンをぶら下げればコロナ対応に熱心になる」といったところでしょう。あまりに浅はかな考えだと言わざるを得ませんが、どうも菅政権のやり方を見ていると、いつものように業者の政策にまる乗りするそれに近いように感じます。事実、コロナ病床を増やせば、お金を出しますよ、と言っているし……。
 コロナで赤字に陥っている民間病院が多いのはたしかでしょうが、そんな単純なことで医療体制を整備できるわけがありません。日本は病床が世界一多いといっても、欧米に比べると医師や看護師が少なく、感染症に対応できるスキルのある医療関係者が足りない。今すぐ、それを身につけろというほうが無茶ではないでしょうか。むろん都立広尾病院のような工夫の余地はあるでしょうが、そこには限界があるでしょう。大木教授は派手なライブ手術で名を売った心臓外科医ですが、けっこうトラブルも抱えていました。

すべて他人のせいにする菅首相の姑息

 関西の緊急事態宣言が明日にも決定するようです。「地域の状況は知事がいちばんよく分かっているから意見を聞く」といいながら、「分科会ではまだ緊急事態宣言を発出する段階にはないと言っています」などと言い逃れ、なかなか宣言に踏み切らない。その繰り返しでここまで来てしまいました。次は東海地方、その次は九州、北海道といった具合にどんどん緊急事態宣言地域が増えるのでしょうか。
 まるで緊急事態宣言は都道府県知事の知事の要請がなければ出来ないことになっているかのように見えますが、本来、そんな必要はありません。知事も分科会も、コロナ対策本部長である首相に判断材料を与える役割を担っているに過ぎず、判断をして結果責任をとるが首相なのは自明。「私が決めました」というひと言を発するのがそれほど怖いのなら、もうその役割から降りていただくほかないのでしょう。

安倍前首相を追い詰める方法2

 安倍晋三首相の桜を見る会問題に関する衆参の議運答弁が終わりました。なかなか攻め手を欠く野党でしたけど、いくつか追及できるヒントがあったように感じますので、もうひと言。

 ポイントの一つは共産党の田村智子さんの追及。前日の記者会見で、安倍前首相自信が前夜祭の補てん分について、「個人口座から立て替え払いをした」と明らかにした点を突っ込みました。これは政治資金の不正がバレて都合が悪くなったときの言い訳にしばしば使われてきました。たとえば小沢一郎さんの陸山会事件でも、小沢さんの個人資金からいったん仮払いをして土地を購入した、と。本来、あくまで政治資金処理の話なので、「仮払い」という体裁をとって誤魔化すわけですが、政治家はとうぜん政治資金団体から後で戻してもらわなければなりません。その資金の流れを徹底的に追及してみてはいかがでしょうか。
 簡単にいえば、その部分の銀行口座の出入り、通帳やその類の資料を安倍さんに出してもらう……。3年分の仮払いが本当に存在したのか、詳しく説明していただこうではありませんか。

旅館業界からも悲鳴の「愚策」GoTo

 ついに旅館業界から「もういい加減にやめてほしい」という声が上がり始めているそうです。GoToキャンペーンについては、一定の経済効果はあるなどという有識者もいますが、この程度の経済効果なら、GoToでなくともほかにあるでしょう。GoToの問題点は、この大変なときに余裕のある人を支援していること。大企業や富裕層が儲かればやがて庶民にも恩恵が落ちてくる、というトリクルダウンの発想でしかありません。それでも、ピンチの旅館や飲食店が大歓迎というならまだしも、いまやストップしてほしいと悲鳴を上げているのです。
 つまるところ、日本のコロナ対策は経済格差を広げているだけ。その象徴がGoToであり、日本は経済全体がさほど落ち込んでいないので5000万人も旅行に繰り出している。ですが、政府はその裏で本当に困っていて旅行どころではない低所得者層や医療関係者に対する想像力が貧困で、ほとんど何も考えていない。それはマスコミも有識者も似たようなもので、裕福なのでGoToを利用して、呑気なもの。だから一定の経済効果があるなんて馬鹿な発言をしているのでしょうけど。

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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)、「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)など。最新刊は「ならずもの井上雅博伝 ヤフーを作った男」(講談社)。2021年「鬼才 伝説の編集人齋藤十一」刊行予定

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