商魂で医療を建て直すという大木提言の怪しさ
コロナで赤字に陥っている民間病院が多いのはたしかでしょうが、そんな単純なことで医療体制を整備できるわけがありません。日本は病床が世界一多いといっても、欧米に比べると医師や看護師が少なく、感染症に対応できるスキルのある医療関係者が足りない。今すぐ、それを身につけろというほうが無茶ではないでしょうか。むろん都立広尾病院のような工夫の余地はあるでしょうが、そこには限界があるでしょう。大木教授は派手なライブ手術で名を売った心臓外科医ですが、けっこうトラブルも抱えていました。
すべて他人のせいにする菅首相の姑息
まるで緊急事態宣言は都道府県知事の知事の要請がなければ出来ないことになっているかのように見えますが、本来、そんな必要はありません。知事も分科会も、コロナ対策本部長である首相に判断材料を与える役割を担っているに過ぎず、判断をして結果責任をとるが首相なのは自明。「私が決めました」というひと言を発するのがそれほど怖いのなら、もうその役割から降りていただくほかないのでしょう。
安倍前首相を追い詰める方法2
ポイントの一つは共産党の田村智子さんの追及。前日の記者会見で、安倍前首相自信が前夜祭の補てん分について、「個人口座から立て替え払いをした」と明らかにした点を突っ込みました。これは政治資金の不正がバレて都合が悪くなったときの言い訳にしばしば使われてきました。たとえば小沢一郎さんの陸山会事件でも、小沢さんの個人資金からいったん仮払いをして土地を購入した、と。本来、あくまで政治資金処理の話なので、「仮払い」という体裁をとって誤魔化すわけですが、政治家はとうぜん政治資金団体から後で戻してもらわなければなりません。その資金の流れを徹底的に追及してみてはいかがでしょうか。
簡単にいえば、その部分の銀行口座の出入り、通帳やその類の資料を安倍さんに出してもらう……。3年分の仮払いが本当に存在したのか、詳しく説明していただこうではありませんか。
旅館業界からも悲鳴の「愚策」GoTo
つまるところ、日本のコロナ対策は経済格差を広げているだけ。その象徴がGoToであり、日本は経済全体がさほど落ち込んでいないので5000万人も旅行に繰り出している。ですが、政府はその裏で本当に困っていて旅行どころではない低所得者層や医療関係者に対する想像力が貧困で、ほとんど何も考えていない。それはマスコミも有識者も似たようなもので、裕福なのでGoToを利用して、呑気なもの。だから一定の経済効果があるなんて馬鹿な発言をしているのでしょうけど。
菅政権「焼け太り」だけはご勘弁を
で、特をしたのが目の上の瘤がとれた菅さん、という構図。少なくとも安倍さん同様にシラを切り続け、事情を知っていた立場なのに、なんとなくほくそ笑んでいる図が思い浮かびます。
捜査についても地検は官邸に了承を求めていたはずですから、安倍さんより先に知っていたはずですが、あのような態度。黒川さんを検事総長にしようとして失敗した張本人にもかからわず、焼け太り。それだけは勘弁願いたいものです。