fc2ブログ

2022-12

国商と呼ばれた男

 『国商 最後のフィクサー葛󠄀西敬之』の発売を前に、フライデーに記事を書きました。

 この十数年、日本を動かしてきた人物は? 仮にそんなアンケート調査をすれば、憲政史上最長の政権を築いた元首相の安倍晋三が1位ではないだろうか。2006年9月26日からきっちり1年で終わった第1次政権から12年12月26日、首相に返り咲いた。1次政権と20年9月16日までの第2次政権を足し合わせると、首相在位は8年半におよぶ。おまけに安倍は事実上、女房役だった官房長官の菅義偉を後継指名した。安倍・菅のコンビで10年近く政権に居座り続けたことになる。
 安倍と菅は自民党内の勢力を押さえ込み、霞が関の高級官僚たちを人事で震え上がらせてきた。過去の首相たちも自らの権力強化に力を注いできたが、安倍ほどの力を持てなかった。巷間言われてきた通り、その歪な官邸一強支配が長期政権の礎になってきたのは間違いない。
なぜ、安倍はこれほど長く強大な権力を維持できたのか。しかし実のところ、本当の理由は解明されていない。
その答えが、東海旅客鉄道(JR東海)元名誉会長の葛󠄀西敬之の存在である。
(以下略)
スポンサーサイト



NHK会長人事「アテ馬」だった丸紅元社長

 今度こそ本当に決まりました。NHKの新会長は元日銀の稲葉延雄さん。
 となると、昨日まで報じられていた丸紅の朝田元社長は完全なアテ馬だったことになります。関係者に聞くと、「稲葉さんの名前はちょっと前から上がっていたけれど、予想外ではありました」というから、ますます不可思議。朝田さんは丸紅時代に穀物相場で失敗していたので難しかった、と後付けの評価があります。
 いずれにせよ、来年からスタートするNHKの稲葉体制はかなり前途多難のようです。

また1期で「交代」迷走NHK会長選び決着か

 迷走してきたNHKの前田晃伸会長(77)の後任選びが決着しそうだと報じられています。最終候補として経営委員会が推しそうな人は丸紅元社長の朝田照男さん。安倍晋三元首相の財界応援団長である葛西敬之さんと安倍さん自身が推して2020年1月に会長に就任した前田さんは2期目を模索していましたが、あにはからんや菅宣首相時代の官邸と揉め、1期3年で交代を余儀なくされました。
 で、後任の会長選びが昨年春ごろから囁かれてきました。ところが、その矢先、葛西さんと安倍さんが相次いで亡くなり、会長選びも迷走。もともと財界人にとってNHK会長は報酬が少ない割に責任重大。そのためなり手がなく、NHKの内部昇格説も浮上していましたけれど、ここへ来てようやく決まった次第――。裏で何かが蠢いていた気がします。

五輪汚職とバブルの王様

 今週号の週刊ポストに五輪談合の高橋治之元組織委理事と街金融の帝王との不思議な関係を書きました。
 捜査終結報道から一転、入札談合事件に切り替えた東京地検特捜部の狙いはどこにあるのか――。東京五輪・パラリンピック汚職にテスト大会事業を巡る入札談合疑惑が浮上し、マスコミ各社が再び活気づいている。
 紳士服のAOKIホールディングスに始まり、出版のKADOKAWA、広告代理業の大広、ADKホールディングス、マスコット製造販売のサン・アローにいたるまでの贈賄5ート。特捜部はこれまで、元大会組織委員会元理事の高橋治之(78)に対する贈賄の疑いで、それぞれ業態の異なる企業トップの会長や社長ら合わせて15人を逮捕、起訴してきた。
(以下略)

菅義偉前首相の蠢動

 本日発売の週刊現代「ジャーナリストの目」はこのところ永田町で囁かれる菅さんの動きについて。

びっくり仰天するような記事が、神奈川新聞に掲載された。題して〈また幻「菅副総理」切り札で再浮上の可能性〉――。こう書く。
〈岸田文雄首相は20日夜、政治資金などを巡る問題が相次いで発覚した寺田稔総務相を更迭し、後任に松本剛明元外相を就けた。人選は先週末から始まっていたが関係者の話を総合すると、この間に菅義偉前首相(衆院2区)を副総理兼務で起用する案も検討されたという〉(11月22日付朝刊)
 ひと月で3人の大臣が辞め、政権末期の様相を呈してきた岸田文雄内閣だけに、何があってもおかしくはなさそうに思える。記事によれば、もともと菅副総理説は8月の内閣改造時にもあったそうだ。そういえば、永田町ではそんな噂もあったような気がする。国葬の弔辞がウケただけに、当人の周辺で菅待望論が高まっているのであろう。
(以下略)

«  | HOME |  »

プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)、「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)など。最新刊は「ならずもの井上雅博伝 ヤフーを作った男」(講談社)。2021年「鬼才 伝説の編集人齋藤十一」刊行予定

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

FC2カウンター

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する